まったり自転車ライフ

自転車に関する日々の出来事などを綴るブログです

ミッションコントロールアプリについて

本日はスペシャライズドのミッションコントロールアプリについてお話しします。


f:id:aoimado:20200711143533j:image

ミッションコントロールとは何か

ミッションコントロールとはスペシャライズドが提供する、スペシャライズドのe-bike専用のアプリです。

IOSAndroidでそれぞれリリースされていますので、お手持ちのスマホに合わせてダウンロードしてください。

スペシャライズドのe-bikeを持っていなくても起動はできますが、基本的には自転車と接続しなければほとんどの機能が表示されません。

アプリでは以下のことが行えます。

  • モーターのアシスト設定
  • 診断・バッテリー管理
  • ライドの記録
  • ライドデータの管理
  • 設定

 

 

まずはペアリング

e-bikeを購入し、アプリもタウンロードしたら、自転車とのペアリングを行います。

ベアリングの仕方についてはこちらの記事参照してください。

https://cycle-life.tokyo/entry/2020/07/09/002315

 

それでは各機能を説明していきます。

以下は起動直後の画面です。

f:id:aoimado:20200711190532j:image
自転車の電源が入っていない、または自転車から離れている場合は、「接続中」と表示され、「チューン」と「診断」は選んでも殆ど何もできません。

自転車の電源を入れると、即座に接続し、すべての機能が利用可能となります。

f:id:aoimado:20200711150134j:image

自転車名とバッテリー残量が表示されました。

バッテリー残量は本体バッテリーとレンジエクステンダーの合計が表示されます。

レンジエクステンダーはフル充電すると本体バッテリーの50%分として表示されます。

 

モーターのアシスト設定

f:id:aoimado:20200711163501j:image

トップ画面から「チューン」をタップしますると、アシストモードごとにどの程度アシストするかが設定可能です。

f:id:aoimado:20200711145316j:image

プリセット(設定パターン)は最大30個まで登録できるため、シーンに合わせた設定を使い分けることができます。

走行中にプリセットの変更はできませんが、以下のアシストモードは自転車側のボタンで変更可能です。

アシストモードは以下の3つがあります。

  1. ECO
  2. SPORT
  3. TURBO

3つのモードの名前は便宜上のもので、ECOモードでもフルパワー設定にすることも可能です。

 

サポート

 サポートは、ペダリング入力に対するアシスト比率を指します。

 アシストされる上限はピークパワーの設定値に依存します。

ピークパワー

 モーターが出力する最大電力を指します。

 ピークパワー50%の場合、モーターは50%以上の出力は出しません。

 

スペシャライズドのSLモーターはケイデンスが60~130の間でアシストされるそうです。

すなわち、TURBOモードのサポート100、ピークパワー100の場合はもっとも遅いペダリングで100%のモーター出力を得るのに対し、ECOモードのサポート35%、ピークパワー35%ではアシストを得るにはある程度のケイデンスが必要だが、どんなに頑張っても35%のモーター出力しか出ないということです。

何か解りづらいですね。

極端な話、サポート0%、ピークパワー100%と設定した場合、超高ケイデンスでベダリングしないとアシストされないということですかね。

 

フェイクチャンネル

 この項目は正直なところよくわかっていません。

 選択肢は「無効」「ケイデンス」「心拍数」「ライダーパワー」の4つがあります。

f:id:aoimado:20200711161732j:image

 

ステルスモード

 自転車のディスプレイをオフにできます。

f:id:aoimado:20200711155417j:image

 アシストしているのがバレたくないとか、電池の寿命を伸ばすためとか、そんな用途ですかね。

 ちなみにバッテリーを積んでいるのに、このTCUはボタン電池で動いているそうです。

 毎日乗るのでなければ、年単位で電池はもつらしいですよ。

 一応、電池交換は自分でも行えます。

 

バッテリーブザー

 電源オンオフ時に、ピッ、と鳴るのを止められます。

 そんなに大きい音ではありません。

 

レンジエクステンダーを最初に放電させる

 レンジエクステンダーを接続している場合、デフォルトでは本体バッテリーとレンジエクステンダーの両方が同時にバッテリー消費されていきます。

 これを、レンジエクステンダーから消費するようにする設定です。

 個人的には本体バッテリーが無くなったらレンジエクステンダーを使いはじめて欲しいと思ったのですが、そういう設定はできないそうです。

 考え方が違っていて、レンジエクステンダーが空になったら自転車から外して自転車を軽くしろって発想のようです。

 自転車から外したところで、個人で走ってたらどのみち運ばなければなるないので、軽くはならないんですけどね。

 

「チューン」で設定可能な項目は以上となるのですが、実は隠し設定がある様です。

f:id:aoimado:20200711161944j:image

画面右上の「?」をタップすると、ヘルプページが

表示されるのですが、設定画面にない項目の説明が存在するのです。

f:id:aoimado:20200711162311j:image

f:id:aoimado:20200711162324j:image

日本語ヘルプがあるということは、いつかアプリの更新で使えるときが来るのでしょうか。

 

 

診断・バッテリー管理

f:id:aoimado:20200711163414j:image

トップ画面から「診断」をタップすると、診断画面が表示されます。

自転車に接続していると、各項目の内容が表示されます。

f:id:aoimado:20200711163821j:image
システムの状況

 自転車に接続した際に、問題が発生していないか自動的にチェックしている様です。

オドメーター

 総走行距離か表示されます。

 梅雨が明けるまで走りに行けないので、まだ20km程度です。

シリアル番号

 とりあえず伏せておきます。

ホイール長

 既に設定されていました。

 タイヤを変更した際に設定変更したいところですが、自転車側に登録されており、自分では変更できないそうです。

 なんでー???

バッテリー

 本体バッテリーの充電状況とバッテリーの消耗具合を表しています。

 この項目をタップすると、バッテリーの詳細が表示されます。

f:id:aoimado:20200711165552j:image

 ポイントは充電サイクルです。

 バッテリーを0%まで使いきって、満充電した状態を1サイクルとカウントし、半分まで使って満充電の場合は0.5サイクルと加算されるそうです。

 小数点以下は表示されない模様。

 充電サイクルが300回未満か、初めて充電した日から一年以内にバッテリー状況が75%を下回った場合は、製品補償としてバッテリー交換してくれるようなことを納車時に言っていました。

 要はそれくらいバッテリーは持ちますよということですかね。

レンジエクステンダー

 内容は本体バッテリーと一緒です。

f:id:aoimado:20200711171755j:image

モーター

f:id:aoimado:20200711172059j:image

ディスプレイ

f:id:aoimado:20200711172111j:image

高度な診断

 出先でモーターやバッテリーなどに不調が発生し、原因がわからないといった状況に陥った場合に、「高度な診断」を行うことで、販売店に障害ログなどを送ることが可能です。

f:id:aoimado:20200711172441j:image

 

ライドの記録

f:id:aoimado:20200711173345j:image
トップ画面から「ライドを開始する」をタップすると、マップ画面が表示されます。

f:id:aoimado:20200711173406j:image

「地図」と「データ」はサイクルコンピュータの役割をします。

それぞれ、「ライドを始める」で、走行中のデータを記録、参照することかできます。

 

地図

 走行ルートを表示します。

 ナビ機能はなく、走行したルートか表示されるのみです。

 ナゼか走行中は北を指している気がします。

 Googleマップではないので、あまり詳細な地図ではないですね。

 オフラインマップ機能があり、走行前に行き先までのルートマップをアプリで表示しておくことで、マップがキャッシュされ、電波状況が悪いところでもマップ表示できるそうです。

データ

 走行中の各種データを表示することができます。f:id:aoimado:20200711174911j:image

 表示可能な項目は6つです。

 各項目を長押しすることで、別の項目に変更可能です。

 ライド開始後でも変更できました。

 設定可能な項目は以下の通りです。

  • 出発からの距離
  • 出発からの時間
  • 日付
  • 時間
  • 現在の速度
  • 平均速度
  • 現在のバッテリー残量(WH)
  • 現在のバッテリー残量(WH) ←レンジエクステンダー
  • 現在のバッテリー消費量
  • 平均バッテリー消費量
  • カロリー
  • 現在の心拍数
  • 平均心拍数
  • ライダーパワー
  • モーターパワー
  • 現在のケイデンス
  • 平均ケイデンス
  • 現在のアシストモード
  • 現在のモーターサポート(%)
  • 現在の標高
  • 獲得標高

 

SMART CONTROL

 多分この機能が一番の目玉機能だと思います。

 まだ使用していませんが、ざっと紹介します。

 「SMART CONTROL」は、ライド予定時間、走行予定距離、心拍数のいずれかを基準に、標高や登坂レスポンスを設定することで、指定したバッテリー残量を残すようにアシストを自動的に調整してくれる機能です。

 Stravaなどで距離や獲得標高を調べておくことで、いい感じにアシストを行ってくれます。

 リアルタイムで再計算されるため、獲得標高1000mと設定して走行開始すれば、登坂開始するまではアシスト押さえ目で、登坂開始してもバッテリーを使いきらないように調整してアシストしてくれるということです。

 この機能により、自宅からロングライドに出掛けて、バッテリーをギリギリ残して帰ってくるといったことも可能となり、バッテリー残量を気にせず、走ることに集中できます。
f:id:aoimado:20200711180227j:image f:id:aoimado:20200711180253j:image f:id:aoimado:20200711180303j:image

 なお、心拍計を持っていないので、距離設定と同じ設定項目があるのかわかりませんが、心拍数の場合は一定の心拍数を越えたらアシストするといった設定が可能ね様です。

 

ライドデータの管理

f:id:aoimado:20200711182615j:image

トップ画面から「ライド」をタップすると、今までのライド記録を確認することができます。

f:id:aoimado:20200711182838j:image

この画面から走行データをStravaアプリに連携したり、ファイル出力したりできます。

走行履歴をタップすると、さらに詳細な記録を確認できます。

f:id:aoimado:20200711183153j:image

確認できる項目は以下の通りです。

  • 走行ルート
  • 距離
  • 時間
  • 平均速度
  • 最低標高
  • 最高標高
  • 獲得標高
  • 下降標高
  • 最高速度
  • カロリー
  • 総消費量
  • 平均的なサポートレベル

 

設定

f:id:aoimado:20200711184345j:image

トップ画面から「設定」をタップすると、Stravaの自動連携設定や、プロフィールの設定、センサーの追加などが行えます。

f:id:aoimado:20200711184624j:image

「バイク」ではペアリングした自転車の名前を変更できます。

 

長くなりましたが、ミッションコントロールの機能をお分かりいただけたでしょうか。

個人的な感想を言うと、以下の対応をしてもらえれば、サイコンが手放せていいんですけどね。

・ナビ機能が欲しい

・ライド開始したときの表示項目を増やして欲しい

・マップ表示中も下半分はデータ表示させたい

 

では、また~。